「人物紹介…土居恒夫(高知県南国市十市在住)」

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緊急情報

前回人物コーナーで紹介した土居恒夫氏・県展無鑑査日本画家は、「第8回 雪舟の里総社墨彩画公募展」(岡山県総社市主催)において奨励賞を受賞した、全国から329点の応募があり、大賞を含め、10点の内に入る快挙だ。

作品展は今秋岡山県にて開催の予定。
土居氏のコメント
「全国よりの応募が沢山あった中だけに、賞をいただけたことに驚いている。秋には作品を見ることが出来るので、岡山へ行って他の方々の受賞作を含め、勉強したい。」
奨励賞に選ばれた土居氏の作品は、「風宴」
お近くの方は是非見に行ってつかーさい。






昭和48年卒 花の5期生の土居氏は日本画家であり、高知県展において沢山の入賞、入選を含めて特選三回の無鑑査の画家となっています。一回目の特選は「山門(さんもん)」、二回目は「清韻(せいいん)」、三回目は「刻(とき)」いずれも土居氏らしく静寂な中にリズミカルな構図とキャンパスの中の光に伴う希望が感じられ引き込まれてしまう作品になっています。

   
 風条 (64回春の院展作品)  十市多世代交流プラザ 日本画教室の皆さん

   
 素敵な神野さん  八十うん歳の福永さんと先生


 また日本美術院の平成21年の第64回春の院展において「風条(ふうじょう)」という作品で、彼にとっては二回目となる入選を果たしました。過日、十市多世代交流プラザで毎月二回開かれている日本画教室へお邪魔してお話を伺ってきました。土居氏の現在のこの教室での生徒さんは12名熱心に皆さんキャンパスに向かい下書きをしたり仕上げをしたり土居氏の指導を受けながら絵を描きつつも、限られたキャンパスに想いを表現しようとする姿が印象的でした。

   
福永さんの桜  先生と福永さんと土居さんと井上さん 


 県展特選受賞の経験を持つ松岡さんは彼岸花、目に焼きつくような赤は見る者にとって異次元へ誘うような作品に仕上がりつつあるし、となりで描いていた陣野さんは始めてと言う100号の大作に木立の光と影を表現、まだまだと言いつつ木一本に当たりをつけ推敲を深めていく姿が素敵でした。またご本人曰く80うん歳の福永さんは桜の絵を丹念に書き込んでいたし、土居さんは美味しそうな果物を、井上さんはスケッチに励んでおられ、今西さんは茅と菜の花が素敵だったし、皆さん本当に楽しそうでした。

   
 考え込む土居先生と手前は今西さん 描きこむ土居先生 
 
 集中する生徒さんたち


さてそんな土居氏に日本画の魅力を尋ねてみました。
「日本画の魅力はまず画材にあり、使う顔料(岩絵具)は膠で溶き伸ばしながら使っていくが他の絵の具類と違って岩絵具が同じ色でも粒子の大きさが異なりそれを塗り重ねると、透明感が増してくる。そしてなによりも東洋の考え方である余白の美、空間を細かく表現する西洋美術と違って、何も描かないことによって想像力をかきたてる日本画に魅力を感じている。」
土居さん本当にありがとうございました。取材をしていて私もやってみたくなりました。今後のますますのご活躍をお祈りします。
則 光三郎


  
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